裁判員制度の模擬裁判(2日目)
裁判員制度の模擬裁判の2日目が終わりました。
今日の圧巻は被告人質問・・・被告人に対して弁護側と検察側が順に質問します。
コーチング・スキル的に見ると、まさに質問のスキルの宝庫でした!
質問の一部をご紹介します。
※オープンクエスチョン(答えがいくつもある質問、以下OQ)
※クローズドクエスチョン(はい/いいえ の2択の質問 以下CQ)
弁護士⇒被告 OQ⇒OQ⇒OQ⇒OQ⇒CQ⇒OQ⇒OQ⇒OQ⇒CQ⇒OQ⇒OQ⇒OQ⇒CQ⇒OQ⇒OQ⇒OQ⇒CQ⇒OQ⇒CQ⇒OQ⇒CQ⇒CQ⇒CQ⇒CQ
圧倒的にオープンクエスチョンが多く、要所に確認のためにクローズドクエスチョンをはさみ、最後はクローズドクエスチョンの連発で締めくくる
それに対して検事⇒被告は対照的で CQ⇒CQ⇒CQ⇒CQ⇒CQ⇒CQ⇒CQ⇒CQ⇒OQ⇒CQ⇒CQ⇒CQ⇒CQ⇒CQ⇒CQ⇒CQ⇒CQ⇒CQ⇒CQ⇒CQ⇒OQ
90%以上がクローズドクエスチョンで、オープンクエスチョンはほとんど使わないで、速いテンポで追い込んでいきました。
「ハイかイイエで答えてください。考えてると分からなくなるから」と、検事は被告人に対して2度リクエストし、途中で弁護側から「検事の質問の仕方が強引だ」という意義が入り、その後は5W2Hの質問を多く使うようになりました。
※5W2Hの質問とはオープンクエスチョンの一種だが、答えを具体的にしたいときに使う (WHEN いつ、WHERE どこで、WHO 誰と、WHY なぜ、WHAT 何を、HOW どのように、HOW MUCH いくらで)
オープンクエスチョン中心の弁護側は、被告から多くの情報を引き出しましたが、ややあいまいな印象が残り、
クローズドクエスチョン中心の検事側は強引な取調べで被告人を有無を言わせず追い込んでいく印象は強かったですが、裁判員にはっきりしたメッセージは伝えられたようです。
さあ、明日の三日目は評議の後判決・・・人を裁くことは難しいが、どんな展開になるか? 楽しみでもあります。。
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